認知症の家族を施設に入れるタイミングとは?家族が考えるべき5つのサイン
- 6月9日
- 読了時間: 8分

「まだ家で見てあげたい」
「施設に入れるのは、家族として申し訳ない」
「でも、このまま在宅介護を続けられるのか不安」
認知症のご家族を支えている方の中には、このような気持ちを抱えながら、毎日を過ごしている方も多いのではないでしょうか。
施設を考えるタイミングは、“もう限界になってから”ではなく、本人と家族の安全・生活・心身の負担を守るために早めに相談してよいものです。
施設に入ることは、家族が介護をあきらめることではありません。認知症の状態や生活状況に合わせて、本人が安心して過ごせる場所を一緒に考えることです。
この記事では、認知症の家族を施設に入れるタイミングとして考えたい5つのサインと、相談するときのポイントをわかりやすく解説します。
認知症の家族を施設に入れるタイミングはいつ考えるべき?
認知症の介護では、「まだ大丈夫」と思っているうちに、家族の負担が少しずつ大きくなることがあります。
実際の介護現場でも、相談につながるきっかけは、病気そのものよりも、
✔︎ 夜間の見守りが続いて眠れない
✔︎ 火の不始末や転倒が心配
✔︎ 家族が仕事や生活を続けられなくなってきた
✔︎ 介護する側が心身ともに疲れている
といった、生活全体のバランスが崩れ始めたときであることが多いです。
大切なのは、「本人が何もできなくなったら施設」ではなく、本人らしい暮らしを続けるために、どんな支援が必要かを考えることです。
サイン1:火の不始末や外出など、安全面の不安が増えてきた
まず大きなサインになるのが、本人の安全に関わる変化です。
たとえば、
✔︎ ガスコンロの火を消し忘れる
✔︎ 電気ストーブや暖房器具の使い方が不安定になる
✔︎ 鍋を焦がすことが増える
✔︎ ひとりで外に出て戻れなくなることがある
✔︎ 転倒が増えている
✔︎ 薬を飲んだかどうか分からなくなる
このようなことが続く場合、家族だけで見守るには負担が大きくなります。
特に認知症の方は、本人に悪気があるわけではなく、記憶や判断の力が少しずつ変化していくことで、生活上の危険が増えることがあります。
「少し心配だけど、まだ大丈夫」と思っていても、火の不始末や迷子、転倒は大きな事故につながることがあります。安全面の不安が出てきたら、施設入所だけでなく、デイサービス、訪問介護、訪問看護、ケアマネジャーへの相談を早めに考えるタイミングです。
サイン2:夜間の対応が増え、家族が眠れなくなっている
認知症の介護で家族の負担が大きくなりやすいのが、夜間の対応です。
✔︎ 夜中に何度も起きる
✔︎ 昼夜逆転している
✔︎ 夜に外へ出ようとする
✔︎ 「家に帰る」と言って落ち着かない
✔︎ トイレの付き添いが何度も必要
✔︎ 家族が物音で目を覚ましてしまう
こうした状態が続くと、介護する家族の睡眠時間が削られ、体調を崩しやすくなります。
実際に、ご家族からの相談でも「日中は何とかなるけれど、夜がつらい」という声は少なくありません。睡眠不足が続くと、優しく接したい気持ちがあっても、つい強い言葉になってしまうこともあります。
これは家族の愛情が足りないからではありません。介護する側の休息が足りていないサインです。
夜間の見守りが続いている場合は、ショートステイや施設、グループホームなどを含めて、本人と家族が安全に休める方法を考えることが大切です。
サイン3:家族の仕事・生活・健康に影響が出ている
認知症の介護は、家族の生活にも大きく関わります。
次のような状態が続いている場合は、施設や介護サービスの利用を本格的に考えるサインです。
✔︎ 仕事を休むことが増えた
✔︎ 介護のために退職を考えている
✔︎ 家事や育児との両立が難しい
✔︎ 家族自身が通院できていない
✔︎ 介護のことで家族間の言い合いが増えた
✔︎ 介護する人が常に疲れている
認知症の介護では、「家族だから頑張らなければ」と思いすぎてしまうことがあります。
しかし、介護する家族の生活や健康が崩れてしまうと、本人を支えることも難しくなります。施設を考えることは、本人を見放すことではなく、家族の生活も守りながら、長く関わり続けるための方法です。
サイン4:食事・入浴・排泄など、日常生活の介助が難しくなってきた
認知症が進むと、食事・入浴・排泄・着替えなど、日常生活の中で支援が必要になる場面が増えていきます。
たとえば、
✔︎ 食事を食べたことを忘れてしまう
✔︎ 食事量が減って体重が落ちている
✔︎ 入浴を嫌がるようになった
✔︎ 服の着替えがうまくできない
✔︎ トイレの失敗が増えた
✔︎ 排泄物の処理が家族だけでは難しい
✔︎ 清潔を保つことが難しくなっている
このような変化は、家族にとって精神的にも身体的にも負担が大きくなりやすい部分です。
特に排泄や入浴の介助は、本人の尊厳にも関わります。家族だからこそ、お互いに恥ずかしさやつらさを感じることもあります。
介護職や看護職が関わることで、本人の気持ちに配慮しながら、清潔や健康状態を保ちやすくなる場合があります。日常生活の介助が増えてきたときは、無理を続ける前に、専門職へ相談することをおすすめします。
サイン5:本人が家で不安そうに過ごす時間が増えている
施設を考えるタイミングは、家族の負担だけでなく、本人の不安にも目を向けることが大切です。
認知症の方は、言葉でうまく説明できなくても、不安や混乱を感じていることがあります。
✔︎ ひとりでいると落ち着かない
✔︎ 同じことを何度も確認する
✔︎ 「家に帰りたい」と繰り返す
✔︎ 家族が見えないと不安になる
✔︎ 日中の活動が減っている
✔︎ 表情が乏しくなってきた
✔︎ 人との関わりが少なくなっている
このような様子が見られる場合、家にいることが必ずしも安心につながっていないこともあります。
グループホームやデイサービスなどでは、職員の見守りの中で、食事、入浴、活動、人との交流が生活のリズムとして整いやすくなります。本人に合った環境が見つかることで、落ち着いて過ごせる時間が増えることもあります。
施設に入れることは「かわいそう」ではなく、安心できる環境を整えること
認知症の家族を施設に入れることに、罪悪感を持つ方は少なくありません。
「自分が見てあげるべきではないか」
「本人は家にいたいのではないか」
「周りから冷たいと思われないか」
そう感じるのは、ご家族を大切に思っているからこそです。
ただ、施設は「家族の代わりにすべてを任せる場所」ではありません。本人の生活を専門職が支え、家族は家族として関わり続けるための場所でもあります。
実際に、介護の負担が少し軽くなることで、家族が本人に対して穏やかに接しやすくなることもあります。施設入所後に、面会の時間をゆっくり過ごせるようになったというご家族もいます。
大切なのは、入所するかどうかをすぐに決めることではなく、早めに相談し、選択肢を知っておくことです。
山ノ内町・中野市で認知症の介護に悩んだら、どこに相談すればいい?
認知症の家族を施設に入れるタイミングに悩んだときは、家族だけで判断しようとしなくて大丈夫です。
相談先としては、
✔︎ 担当のケアマネジャー
✔︎ 地域包括支援センター
✔︎ かかりつけ医
✔︎ 訪問看護ステーション
✔︎ デイサービス
✔︎ グループホーム
✔︎ サービス付き高齢者向け住宅
などがあります。
山ノ内町・中野市周辺で介護サービスを検討している場合は、地域の状況を知っている事業所に相談することで、本人の状態や家族の生活に合った選択肢を考えやすくなります。
さわやか千歳で相談できること
NPO法人さわやか千歳では、山ノ内町・中野市を中心に、地域に根ざした介護・生活支援を行っています。
グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅、デイサービス、訪問看護、居宅介護支援など、複数のサービスがあるため、本人の状態やご家族の状況に合わせて、必要な支援を考えやすいことが特徴です。
たとえば、
✔︎ すぐに施設入所が必要か迷っている
✔︎ 在宅介護を続ける方法を知りたい
✔︎ デイサービスから始められるか相談したい
✔︎ 認知症の症状が進んできて不安
✔︎ 家族の介護負担が大きくなってきた
✔︎ グループホームやサービス付き高齢者向け住宅の違いを知りたい
このような段階でも、相談していただいて大丈夫です。
「入所するかどうか決めてから相談する」のではなく、迷っている段階で相談することが、本人と家族に合った選択につながります。
まとめ:認知症の施設入所は、家族だけで抱え込まないための選択肢
認知症の家族を施設に入れるタイミングとして、次の5つのサインを紹介しました。
火の不始末や外出など、安全面の不安が増えてきた
夜間の対応が増え、家族が眠れなくなっている
家族の仕事・生活・健康に影響が出ている
食事・入浴・排泄など、日常生活の介助が難しくなってきた
本人が家で不安そうに過ごす時間が増えている
これらのサインがあるからといって、すぐに施設入所を決めなければならないわけではありません。
ただ、早めに相談することで、在宅介護を続ける方法、デイサービスや訪問看護の利用、ショートステイ、グループホームやサービス付き高齢者向け住宅など、さまざまな選択肢を知ることができます。
認知症の介護は、家族だけで抱え込まなくて大丈夫です。
山ノ内町・中野市周辺で、認知症のご家族の介護や施設入所のタイミングに悩んでいる方は、まずはお気軽にご相談ください。
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